新築時に必要なお金と支払うタイミングについて

前回のブログでは、住宅ローンで借りられる金額について書きました。

今回は、「どのタイミングで、どのようなお金を支払うか」についてお教えします。

※なお今回の記事では、「家を建てるかどうかを迷っている」の段階ではなく、「家を建てることは決まっており、かつ物件も9割がた決まっている」という段階からのお話です。

 

土地~家の手付金まで

「家を買う」と決めた場合でも、「土地から先に購入する」「建売住宅を買う」「新築一戸建てを一から建てる」などで、

お金の動きは変わってきます。

土地を購入したり建売住宅を購入したりするときには、まずははっきりと購入の意志を伝えてください。これがスタートです。

その後に、住宅ローンの審査に移ります。

資金に十分な余裕があれば一括で支払うこともできますが、

これはレアケースでしょう。

ちなみに、住宅ローンの審査はこの段階で受けてもよいのですが、

購入を決める前に申し込んでおけるとよりよいでしょう。

なお土地を買ってから家を買う場合、ローンが2本立てになることもあります。

契約日には、手付金を払うことになります。

手付金の金額は土地や住宅によって異なります。

土地の場合は5~10%程度、住宅の場合は3~5%程度が相場だとされています。

またこのときには、契約印紙代がかかります。

契約印紙代は記載金額によって異なります。

1,000万円~5,000万円の場合は、不動産売買契約書に貼りつける印紙は10,000円のものです。

一般的な住宅だと、この金額になることが多いかと思われます。

 

売買契約を結んだあとの動きについて

不動産売買契約が締結した後、住宅ローンは本審査へと至ります。

この段階で、融資可能額や融資条件が決められます。

問題がないとなったら、住宅ローンの契約を結ぶことになります。

この「住宅ローン」とは長く付き合っていくことになりますから、しっかりと内容を確認しましょう。

借入額だけでなく、どのようなプランで返していくのか、引き落とし日はいつなのかも確認します。またこのときにも契約印紙代が必要となります。

 

家を建築するためにかかる費用

家を建築するための費用は、注文住宅か建て売り住宅かで大きく異なります。

建売住宅の場合は業者がすでに地盤調査を行っていることもありますが、

注文住宅の場合は地盤調査などが求められることもあります。

建売住宅ではすでに着工が終わっていますが(建築途中のものもあります)、注文住宅の場合は工事契約金を支払う必要があります。これは、工事費用の10%程度が相場です。

さらに着工時には「着工金」として、工事費用の30%程度の支払いが求められますし、上棟時にも費用が必要となります。

「建売住宅の方がラクである」と言われる理由は、内装などを選ばなくてもよいという点もありますが、このような「さまざまな支払いにおける煩雑さ」を回避できる点にもあるといえるでしょう。

なお、建売住宅の場合は、「立ち合い」として家の中を見せてもらうことができます。

この段階で傷などがないかをチェックするようにしてください。

気になる点があったら、どんどん業者に質問してくださいね。

 

家電製品の買い入れなどを検討しましょう

家を建てるときにかかるお金は、土地代や家本体のお金だけではありません。

そこに入れる「家具」にも注目をしなければなりません。

新しい家を買う……ということで、古くなった家具を処分し、新しい家具を入れるご家庭も多くみられます。

家具を購入する場合は、「この部屋にこの家具を置く」とある程度決めて、サイズを測っておくと無駄がありません。

ただ、家を建てたときはどうしてもお金の算段が甘くなってしまうもの。

多額のお金を扱った後ですから、普段だと買うのに躊躇する値段の家具・家電製品を思わず買ってしまうこともあります。

もちろんすばらしい買い物ができれば問題はないのですが、「思わず買ってしまったけれど、冷静に立ち戻ったら高い買い物だったと後悔している」などにならないように注意したいものです。

 

引っ越し時にかかるお金

住居の引き渡しを行います。

この段階で、残金の決済を行います。

総額から手付金を引いた金額を収めることになりますが、諸費用としてなんだかんだで手付金くらいの金額は飛んでいくことになります。

このため、予算にはある程度余裕を持たせておいた方がよいでしょう。

引き渡しの後は、「引越し」が待っています。

引越しにかかる費用は、荷物の量が多ければ多いほど、また距離が遠ければ遠いほどかさむ傾向にあります。

また、2~3月の繁忙期は、引越し費用も高くなります。

「一家で引っ越す」という場合は、40万円ほどの費用になることもあります。

このため、引越し費用もみておかなければなりません。

事前に引っ越し業者に見積もりを出してもらうように依頼しておき、比較検討をするとよいでしょう。