年収別！住宅ローン時に借りられる金額の目安とは？
「家を建てること」は多くの人にとって夢ではありますが、同時に（多くのケースで）ローンを抱えることでもあります。
もちろん、なかには一括でお支払いを済まされるお客様もいらっしゃいますが、そのような方はごく少数です。
多くの場合、「住宅ローン」というかたちで、銀行からお金をかけて払っていくことになります。
そしてこの「住宅ローン（借りられる金額）」は、年収によって大きく左右されます。
今回は、年収別に借りられる金額の目安と、住宅ローンを有利に借りられる条件について紹介します。
借りられる金額の目安とは？
住宅ローンを組むにあたり、借りられる金額の目安は「年収の4分の1以内」だといわれています。
そのときの年齢や住宅ローンの金利によって異なりますが、住宅関係の大手の会社でもあるSUMOでは、
300万円・・・2040万円400万円・・・2720万円
500万円・・・3400万円
600万円・・・4080万円
700万円・・・4760万円
という指標を出しています。
これは35年での返済で、金利が1.5パーセント、そしてボーナスなどの返済を考えないときの数字です。
実際にはここにさらに複雑な条件が絡んできますが、これは一つの指標となりうる数字でしょう。
簡単にいえば、年収が低いほど借りられる金額は低く、年収が高ければ借りられる金額は高くなります。
収入に倍の差がつけば、借りられる金額も倍ほども異なります。
ただ、実際には家を買うときには「頭金」を入れることが多いかと思われます。
「年収は少ないがコツコツとお金を貯めてきたので、貯金はある」
「親からお金を出してもらえるので、頭金は1000万円近く入れられる」
ということであれば、住宅ローンの負担も少なくなります。頭金を多めに入れるということは、「金利」の部分の負担が軽くなるということだからです。
それ以外にもたくさんの条件がある
住宅ローンの借入額を左右するもっとも大きなポイントは、やはり「年収」です。
しかしそれ以外にも関わってくるところはたくさんあります。
1.職業
これも非常に大きな要素です。時には「年収の額そのもの」よりも重要視されることがあります。
基本的には、安定した仕事や信用度が高い仕事の方が、借りられる金額は多くなります。
その代表例ともいえるものが、「公務員」です。公務員はあらゆる職業のなかでもっとも審査が通りやすい職業のうちの一つです。日本の景気に左右されることがあまりなく、離職率も低めであることに加えて、退職金がある程度担保されているというのがその理由です。
年収自体はそれほど高くなくても、この「安心感」のもとに銀行もよくお金を貸してくれます。
また、一部上場企業の社員もお金を借りやすいことで有名です。
これは上で挙げた「年収」とも重なるのですが、一部上場企業（やそれに匹敵する企業）の場合は収入が多く、また退職金などもしっかりと確保できるケースが多いため、お金を借りやすいのです。
会社の規模や雇用形態によっては多額のお金を借りることができない場合もありますが、これは無理のない返済プランを組み立てられるということでもあります。
2.勤続年数
「もはや終身雇用の時代ではない」と言われている世の中ではありますが、「勤続年数」は住宅ローンを決める大切なポイントとなりえます。
勤続年数が長ければ、それだけ年収も上がりやすくなります。そのため、「年収」の面から見ても借りやすくなる傾向にあります。ただ、それだけではなく、「信用」という目には見えない価値も付加されることになります。
長い年月を一つの会社で過ごしている場合は、「この人はコロコロと仕事を変えることはなさそうだ」ということで、お金を貸す側も「安定した返済」が期待できるようになります。そのため、お金も借りやすくなるのです。
3.クレジットヒストリーや借金の有無
クレジットヒストリー（以下「クレヒス」）や借金の有無も大切です。
クレヒスに傷が多数ついていたり、過去に借金を繰り返していたりする場合は、お金は借りにくくなります。
一時的に借りてきちんと返しているのであれば、あまり問題にはなりませんが、現在借りっぱなしのお金があるのであれば住宅ローンは通りにくくなります。
しばしば、「クレヒスが真っ白だと、逆に信用されない」などの言葉を耳にします。
しかしこれはまったく根拠のないことだと思ってください。実際の借り入れの現場においては、「クレヒスがまったくなく、借金をしたことのない人」が優遇されます。
「お金は借りてはいるが、しっかりと返しており延滞金が生じていない人」も悪くはありませんが、望ましいのは「まったく借金をしていない」人です。
なお、何度も延滞などを繰り返している場合は、住宅ローンは借りにくくなるので注意してください。
住宅ローンは、年収や職業などによって借りられる金額が異なります。
決して無理をしない数字を設定するようにしてください。
住宅ローンは、年収や職業などによって借りられる金額が異なります。
決して無理をしない数字を設定するようにしてください。
