家を建てる前に夫婦で決めておきたい4つのポイント
夫婦で夢のマイホーム(新築や建替)を建てるにあたって「どのようなことを考えて」、「何から始めれば良いのか」がわからない方も多いと思います。
注文住宅はゼロから理想を形にしていくので、自分好みの住宅を建てられることが最大の利点ですが、住宅に求める条件や要望が夫婦間で合わないことも少なくありません。
このブログでは、家を建てる前に夫婦で決めておきたい「ポイント」をご紹介いたしますので、一歩踏み出すための材料として、ぜひご参考にしてみてください。
夫婦間でお互いの重要視するポイントを理解しておくと、家づくりがスムーズに進みますよ。
1.予算を決める
予算の決め方
住宅購入の予算は一般的に「年収の5倍」が目安と言われていますが、頭金などの自己資金をどの程度入れるのか、親の援助金が貰えるのか、などで予算は大きく変わってきます。
「大体このくらいの金額」という曖昧さが後々の後悔の原因となり得るため、「収入」と「支出」を正確に把握することが重要です。「年収」「借入額」「ローンの種類」「返済年月」や、その他費用を考えて相対的に予算を決めましょう。
維持費を考える
住宅は購入する費用だけではなく、「建物の維持費」や「固定資産税」を考慮する必要があります。住宅は年月とともに劣化していくものですので、定期的なメンテナンスが欠かせません。
住宅維持費は一般的に「10年間で150万円」必要と言われています。また、全ての建物、土地には固定資産税がかかります。住宅購入予算を確定する際は、「住宅購入予算」から「維持費用」を引いた額をオススメします。
単独、夫婦どちらで購入するのか決める
夫婦共働きの場合、収入を合算することで購入予算を増やすことができます。予算が増えれば選択肢の幅は広がり、また夫と妻それぞれが「住宅ローン控除」を受けられるといったメリットもあります。
一方、妻が出産や育児などで仕事を中断、あるいは退職した場合に収入が減りローン返済が大変になるデメリットもあります。予算を確定する前に将来設計を夫婦間でしっかりと話し合う必要があります。
資金面については、家を建てる際に必ず考えなければならない項目になります。夫婦間の話し合いだけで解決できない場合は、工務店に相談することもできるので、プロからのアドバイスを受けることもオススメです。
2.住みたい場所を決める
エリアの特徴を確認する
古くからある住宅街の土地や、新たに区画整備された新興住宅地の土地では街の雰囲気や景観が大きく異なります。古くからある住宅街では比較的高齢の住民が多く住んでいるエリアや建て替えが進んだエリアなど、街の雰囲気はその土地によって様々です。
新興住宅地では区画整備された美しい街並みと景観、商業施設が豊富で比較的若い世代が集まっていることが多いです。希望する住環境によってエリアを選定していきましょう。
通勤や通学の利便性
通勤、通学で公共交通機関を利用する場合、最寄り駅まで徒歩何分か、バス停まで徒歩何分か、始発と終電の時刻など利便性を予め確認する必要があります。
また、街の街灯は整備されているか、自宅から人通りの多い安全な道はあるかなど安全性の考慮も重要です。
公共施設や買い物施設へのアクセス
快適な住環境を手に入れるために、日常的に使用するコンビニやスーパー、週末に出かける大型のショッピングセンターへのアクセスを確認しておくことをオススメします。
また、利用頻度が少ないですが、近くにあると便利な市役所や病院などの公共施設の場所も確認しておきましょう。
3.将来的なライフプランを考える
将来的な家族構成
住宅の資金計画や間取りを決めるに当たり、夫婦間で将来の家族構成を話し合うことは非常に重要です。
生活環境は、出産、教育、定年などの節目で大きく変化していきます。そのため「子供の人数」や「二世帯住宅」など、長期的な目線でライフプランを定めていくことで、具体的で安心できる計画を決めていくことができます。
今後の仕事について
住宅の資金計画を立てるにあたり、将来的に夫婦がどの様な働き方を望んでいるのか、話し合う必要があります。
夫は転職や独立を考えているのか、共働きの場合、妻は子供が生まれたら家庭に入るのか、仕事を続けていくのかなど、希望を明確化することで将来的な収入と支出を見通すことができるため、住宅ローンのリスクを避けることができます。
また、転勤が多い職業の場合、単身赴任するのか、引っ越すのかなど、生活に大きな影響を与える可能性がある事柄についても事前に相談することが大切です。
4.夫婦間の優先順位を決める
お互いの希望を出し合う
住宅計画を立てていくなかで後悔のない住まいづくりをするためには、まずは夫婦でお互いに意見を出し合い、理想や希望の優先順位を共有することが重要です。希望は大きく分けて「間取りと設備」「立地と環境」の2つに分類できます。
「間取りと設備」は予算や工夫で後々でも対応することが可能ですが、「立地と環境」については変更することはできないので、理想はもちろん長期的な目線など様々な角度から見つめ検討を重ねましょう。
お互いの譲れないポイントを決める
住宅を建てる際に、「デザイン性」や「住宅性能」など理想を求めるあまり夫婦で意見が対立してしまうことは少なくありません。
対立しないためにも、予め理想の中で「これだけは譲れない!」という項目と「譲ってもいいかな」と思えるもの伝えておきましょう。相手の「こだわり」を理解することで、上手く両者の意見を組み込んだ住宅づくりができます。
まとめ
理想のマイホームを実現するには、資金面や間取り、将来設計など夫婦で話し合わなければならないことが数多くあります。
このブログでは「家を建てる前に夫婦で決めておきたい4つのポイント」をご紹介しましたが、夫婦間でどうしても意見が合わない場合、住宅のプロにご相談することをオススメいたします。
「ヒロ・工房」ではお客様の希望や不安に感じていることをご納得いただけるまでヒアリングし、何度も図面を書き起こしますので、ぜひご相談ください。
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